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2020年12月04日

【流 通】国交省 シベリア鉄道で1編成借上げ列車によるパイロット輸送を実施


国土交通省はロシア鉄道と協力し、海上輸送、航空輸送に続く第3の輸送手段の選択肢としてシベリア鉄道の利用を促進していくため、ブロックトレイン(1編成借上げ列車)での日本−欧州間のパイロット輸送を実施する。

1970〜80年代にかけてシベリア鉄道は日本から欧州等に向けた貨物輸送に活発に利用されていたが1991年のソ連崩壊以後は、貨物の輸送量は激減していた。しかし昨今は、輸送日数等の面で一定のメリットが存在することから、海上・航空輸送に続く第3の輸送手段として、シベリア鉄道への期待が寄せられている。

国土交通省は、これまでロシア鉄道と協力し平成30(2018)年度に日本−モスクワ間、令和元(2019)年度に日本−欧州間のシベリア鉄道による貨物輸送パイロット事業を実施した。これまでは主にコンテナ1本での貨物輸送を実施してきたが、今回はさらに踏み込んだ形で利用促進に向けた課題を検証するため、国土交通省が公募・選定した参加者の貨物につき、ブロックトレイン(1編成借上げ列車)での日本−欧州間のパイロット輸送を実施する。

パイロット輸送は発地を日本、着地をロシアの西側に位置する欧州諸国とし、輸送手段の一部にウラジオストク発のシベリア鉄道のブロックトレイン(1編成借上げ列車)を利用したコンテナ貨物で実施される。2020年11月に横浜港、神戸港、富山新港をめぐり、同18日にウラジオストクからブロックトレイン出発し、12月上旬頃に欧州到着を予定している。

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投稿者:gotsuat 09:35| 流通