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2020年12月03日

【物 流】東芝 通常のカメラ画像から物体領域を推定するAIを開発


東芝は通常のカメラ(可視光カメラ)で撮影した画像から、不規則に積み重なった物体の個々の領域を高精度に推定するAIを開発した。

積み重なった個々の荷物の領域を特定するには3次元センサーを用いた手法がある。この方法は奥行きの測定に優れているため重なり合う荷物の領域を高精度に特定することができるが、センサーのコストと事前学習の為に必要となる3次元データの収集負担が大きい、といった課題があった。また低コストで荷物の領域を特定する方法として通常のカメラで撮影した画像を使用する技術が注目されているが、荷物同士が大きく重なった場合においてAIが1つの物体として認識してしまう懸念があった。

そこで同社は物体の候補を点で推定する物体領域抽出方式を開発し、乱雑に荷物が積み重なっている場合でも、通常のカメラで上から撮影した画像から個々の荷物の領域を高精度に推定することを可能とした。また従来の3次元センサーを用いたAIと比較して、事前学習の手間を大幅に削減できる。

東芝はこのAIを組み込んだ荷卸しロボットを2021年度中に市場投入する予定にしている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| IT関連