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2020年11月17日

【環 境】イーレックス 世界最大級の大型バイオマス発電所に関する環境アセス開始


イーレックスはENEOSと、新設としては世界最大級の大型バイオマス発電所に関して共同で事業化を検討することに合意し、環境アセスメントを開始する。

イーレックスグループは「新たな発想と行動力で、未来を切り拓く」をもとに、「2030ビジョン〜持続可能な社会実現のために〜再生可能エネルギーをコアに電力新時代の先駆者になる」を掲げている。2019年から具体的な適地選定、最適な設備形成、大量かつ経済的な燃料の確保等の諸課題について鋭意検討してきたが、地元からの強い期待等を踏まえ、新潟県北蒲原郡聖籠町東港近郊(ENEOS所有)を建設予定地として、環境アセスメントの手続きを開始する。系統接続については2020年10月30日に電力広域的運営推進機関より接続検討に関する回答を得ている。

今回事業化を検討している発電所は設備出力300MW規模を予定しており、石炭火力発電所からの転換を除く新設としては世界最大級であるとともに、世界初の超々臨界圧のバイオマス発電所を目指している。イーレックスがこれまで培ってきたバイオマス発電に係る技術と燃料に係る知見をフルに活用して、再エネ賦課金という形での国民への負担がない、日本初となるFIT制度から自立したNon−FITの大型バイオマス発電所の実現を図る。

建設では新潟東港付近のゴルフ場の一部をバイオマス発電所用用地として活用する。事業実施にあたっては、建設工事も含め周辺環境に配慮した計画とする予定で、地元住民には十分な説明を実施し、理解を得たうえで進めていく。使用するバイオマス燃料は、以前から検討しているロシアからの木質系燃料に加え、ベトナム、フィリピン等で試験栽培をしている、燃料用ソルガムを主体に検討していく。

今回、環境アセスメントの手続きを開始し、2023年中に本工事の着工を経て、2026年度の営業運転開始を目指しており、営業運転開始後は地元新潟県の需要家やRE100企業などへ広く供給することも検討している。CO2排出量の削減といった需要家のニーズを満たすことにもつなげる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】