<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2020年11月11日

【環 境】東芝エネルギーシステムズ 独社とVPP事業を行う新会社設立で合意


東芝エネルギーシステムズは世界最大規模のバーチャルパワープラント(※1 以下 VPP)事業者であるドイツのネクストクラフトベルケと新会社「東芝ネクストクラフトベルケ」を設立することに合意し、契約を締結した。2020年11月中に新会社を設立し、事業を開始する。新会社では日本国内を中心にVPP技術を活用し、再生可能エネルギー発電事業者や需要家、発電事業者を束ねるアグリゲーター向けに、計画値同時同量(※2)への対応や電力の需給調整市場における最適なトレーディング運用などの支援サービスを提供する。

東芝ネクストクラフトベルケは両社がこれまで培ってきた発電量・需要予測技術、電力市場取引技術および再エネや蓄電池などの分散電源の制御技術などを生かし、FIT(固定価格買取制度)終了後のFIP(発電事業者が市場価格で売電する場合に一定のプレミアムを上乗せする方式)以降の環境下で、発電事業者に課される計画値同時同量への対応を支援する。また東芝グループで開発した電力市場における価格予測技術や、ネクストクラフトベルケが欧州などで培ったトレーディング運用の経験を生かし、電力卸取引市場、需給調整市場や相対契約(PPA ※3)における最適な取引支援によって事業者の利益向上に貢献する。これらのサービス提供により、再生可能エネルギーの普及促進をめざす。


※1 バーチャルパワープラント
(VPP:Virtual Power Plant)
分散型エネルギーリソースの保有者もしくは第三者が、分散型エネルギーリソースを制御することで発電所と同等の機能を提供すること

※2 計画値同時同量
発電事業者や小売電気事業者などが30分単位で発電計画と発電実績、需要計画と需要実績を一致させるように調整をおこなう仕組み

※3 PPA(Power Purchase Agreement)
発電事業者と小売電気事業者との間で締結する電力販売契約のこと

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】