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2020年11月04日

【環 境】ソディック 不活性ガス溶解射出成形システム 「INFILT−V」開発


ソディックは生分解性プラスチックの生産性向上を目的に、“eV−LINE”(イー・ブイライン)電動射出成形機「MSシリーズ」に搭載できる不活性ガス溶解射出成形システム「INFILT−V(インフィルト)」を開発し、令和2(2020)年11月より発売を開始する。INFILT−Vは、樹脂材料の粘度を低下させる可塑剤の役割を果たし、薄肉成形が困難であった生分解性プラスチックでも薄肉で深物の成形加工を容易に実現することが可能となる。

近年、廃プラスチック有効利用率の低さや海洋プラスチック等による環境汚染が世界的課題になっており、これらを解決する材料として、生分解性プラスチックは、自然界の微生物により分解され地球に還ることから、その利用拡大が期待されている。しかし生分解性プラスチックは溶融したときの粘度が高く成形加工するのが難しい。そこで精密成形品の安定性に優位なV−LINEにさらなる生産性向上を開発コンセプトとした、ソディック独自の不活性ガス溶解射出成形システム「INFILT−V」の開発に至った。

日本では政府が推し進めるプラスチック資源循環戦略の一つとして、カーボンニュートラルである生分解性プラスチック及びバイオマスプラスチックを最大限使用し、地球温暖化防止や石油系プラスチック廃棄物を起因とするマイクロプラスチックによる海洋汚染などを防止することが施策に盛り込まれている。ソディックも持続可能な社会の構築のため、積極的に地球環境にやさしいバイオマスプラスチック、とりわけ、生分解性プラスチックの成形加工技術の開発を推し進めていく。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】