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2020年10月19日

【アジア】三菱ふそうトラック・バス インド工場で輸出仕様バス生産を本格的に開始

三菱ふそうトラック・バス(以下 MFTBC)はインドのオラガダム工場(チェンナイ)で輸出仕様バス「BA」の生産を本格的に開始した。

ふそうブランドの初の輸出仕様バス「BA」は、ダイムラー・トラック・アジアの協業の新たな段階を示すものであり、ダイムラーグループ傘下のMFTBC、ダイムラー・インディア・コマーシャル・ビークルズ社(以下 DICV)、エボバス社(以下 エボバス)の3社が共同で開発に関わっている。この製品の開発は、定員30名以上の大型バスに対するUAE市場の需要に応えるため発足し、MFTBCとエボバスは販売戦略、そしてDICVは設計・製造において貢献をし、商品化につながった。2019年12月より試験販売を開始し、2020年夏より本格的に発売を開始した。UAE市場向けにすでに100台を製造している。

「BA」はDICVのインド国内向け商用車ブランド「バラート・ベンツ」の大型バスをベース車両とし、従業員の送迎を運行する法人を対象としている。急速に発展するインフラ建設や製造業を背景に、既存モデルを設計に活用したことにより、顧客ニーズに迅速に応えることが可能になった。「BA」は欧州排出ガス規制「ユーロ 5」に準拠する3.9リットル4気筒エンジン「4D37」を搭載し、全座席に難燃材料と3点式シートベルトを採用するなど、安全性を確保している。さらにルーフハッチにより緊急時の換気や避難が可能となり、より安全な通勤・通学を実現します。夏の酷暑に対応し、大容量のエアコンを標準搭載する。

UAEはMFTBCにとって中東・北アフリカ地域における最大市場であり、従来からふそうブランドの強力な足場となっている。「BA」に加え、現在MFTBC川崎工場から小型トラック「キャンター」や中型トラック「ファイター」、三菱ふそうバス製造富山工場から小型バス「ローザ」を、そしてDICVのオラガダム工場から中型トラック「FA」や「FI」、さらには大型トラック「FJ」や「FZ」を輸出している。2019年の同市場シェアは53%を超えている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア