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2020年09月25日

【物 流】楽天 山岳エリアにてドローンを活用した物資配送飛行の実証実験に成功


楽天は長野県白馬村を含む11の企業・団体・自治体が参画する白馬村山岳ドローン物流実用化協議会の一員として、国内初となる離陸地点と着陸地点の高度差が約1,600mある場所でのドローンによる物資配送の実証実験に成功した。

この実験は2020(令和2)年8月中旬から9月中旬までの約1か月にわたり実施された。離陸地点は長野県白馬村の白馬岳(標高2,932m)の登山口にある「猿倉荘」、着陸地点は日本最大級の山岳宿舎「白馬山荘」(標高2,832m)および白馬岳頂上宿舎(標高2,730m)で、片道約5kmをドローンで、振動により傷みが生じやすい桃や梨など最大5kgの物資を傷つけることなく無事配送した。従来の輸送手段であった歩荷で約7時間かかるところ、ドローンでは約15分の飛行時間まで短縮できた。

山岳エリアに位置する長野県白馬村では、現在、山荘間での物資輸送はスタッフによる歩荷輸送やヘリコプターで行っている。しかしながら険しい道のりでの歩荷輸送は危険が伴い、ヘリコプターによる荷揚げは費用が高騰している。さらに白馬山荘までの飛行ルートは、複雑な地形特性や高度上空における空気の薄さから、正確な飛行のためには機体の高い揚力性能が必要とされることなどが、大きな課題となっている。

楽天は、今後もサービス提供や実証実験を重ねながら、新たな配送手段として期待されるドローンを活用した物流サービスの社会実装に取り組んでいく。

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投稿者:gotsuat 09:45| 荷主企業