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2020年08月21日

【環 境】沖エンジニアリング EV・HV搭載機器向けのEMC試験サービス開始


沖エンジニアリング(以下 OEG)はEV(電気自動車)やHV(ハイブリッド車)に搭載される車載機器を対象とした高電圧遮へい電源システムによるEMC試験(※)サービスを令和2(2020)年8月14日より開始した。

環境への配慮からEV・HVなどの電動車へのシフトが進む中、電動車のコア技術であるモーター、バッテリー、インバーター、DC−DCコンバーター、コントロールユニットなどは、効率良くエネルギーを使用するために高電圧化が進んでいる。特にバッテリー電圧については、現在の400Vから800Vに引き上げる取り組みが始まっている。こうした車載機器の高電圧化に伴い、電源供給や信号通信に用いられる車載用のハーネスも従来の低電圧対応のものに加えて高電圧対応のものが使用されるようになり、高電圧側のハーネスから発生する電気的ノイズ(エミッション)が低電圧側のハーネスに干渉することによって車載機器に与える影響を調べるEMC試験の需要が増加している。

このような状況をふまえOEGでは1000Vの双方向高電圧直流電源と高電圧用疑似回路網、およびシールドボックス(外部からの電磁波の侵入や内部からの電磁波の漏洩を遮断する設備)を導入するとともに、CISPR25:2016 Annex I規格(EV・HV向け高電圧電源製品の評価方法を定めた国際規格)を熟知した技術者を育成し、同規格に対応した高電圧遮へい電源システムによるEMC試験(ALSE法による放射エミッション試験、および電圧法・電流法による伝導エミッション試験の実施を可能とした。


※ EMC試験
EMC(Electromagnetic Compatibility:電磁的両立性)は、EMI(Electromagnetic Interference:電磁妨害)とEMS(Electromagnetic Susceptibility:電磁耐性)からなる。EMC試験は、供試品の電子機器から電磁的ノイズを発生し他に妨害を与えないことを確認するEMI試験および外部からの電磁波で供試品の電子機器が影響を受けないことを確認するEMS試験の総称

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】