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2020年08月17日

【知 識】オンキョーと富山大学 デジタル聴診器の研究開発


オンキヨーと富山大学はオンライン診療、ホームドクター制度に向けてのデジタル聴診器の研究開発を締結した。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、病院に行くタイミングが取り沙汰されており、「不要な来院」や「遅すぎる来院」を減らすことが益々必要となっている。例えば、新型コロナウイルス感染症ではPCR検査結果が陽性となった場合、自宅もしくはホテルでの待機の場合でも、急激な症状悪化に備えて、医師との迅速な連携が必要になる。同様にコレストロールや中性脂肪等で心臓リスクのある人の心音を、また妊婦が成長の変化の速い胎児の音を測定するなど、身体各所の音を聞いて体調を判断する家庭医学のツールとして活用できるこのような機器が、今求められている。

共同研究ではオンライン診療の需要に備え、心臓、肺、胎児の3つの音をターゲットとしたデジタル聴診器の開発を目指す。本来、聴診器による身体状態を判断するのは非常に専門的な知識と経験が必要となるが、オンキョーが長年培ってきた「音」に対する技術と、富山大学医学部における専門的な知見により、これらの音に対して共同研究によって開発をしたデジタル聴診器を使用することで、利用者自身の肺音の定時測定によるデータ送信を行うことができ、微妙な変化でも医師にアラート通知することで素早い対応が可能になる。

また、今後の遠隔治療を見据えて、利用者自身もしくは家族の心音、肺音、胎児音をデジタル聴診器で収集し、ネットワーク経由にて個々のデータベースに音データを保存する。その際に過去の音データと比較して、各音の変化量をグラフに可視化することにより、病気との関連性の確認及び検証の研究を実施する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| 知識