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2020年08月07日

【物 流】パルシステム 青果専用の「適温蓄冷材」を用いた新配送システムの運用開始


パルシステムは、タニックス、シャープとともに業界で初めて配送に青果専用の「適温蓄冷材」を用いた新配送システムの運用を開始した。

従来、乳製品・惣菜・精肉などの冷蔵品は年間を通じて、青果は春季から秋季(4月〜11月)の期間、0℃(融点−1℃〜1℃)の蓄冷材を使用して保冷配送を行っていた。しかしながら、青果が蓄冷材に直接触れてしまうと低温障害を起こし、凍結や変色などで傷んでしまう。その為、蓄冷材と青果の間に緩衝材を挿入することで品質劣化を防止していた。

今回の運用ではシャープが開発した12℃の「適温蓄冷材」を使用する。また保冷容器であるシッパー(発砲スチロール)を断熱性の高いものにリニューアルした。これにより従来強力な凍結性能を有する冷却器を使用し、約18時間以上かかっていた蓄冷材の凍結が約12時間となり、凍結時間の短縮とエネルギー負荷軽減により消費電力量が大幅に抑制され、省エネやコスト削減につながった。また「適温蓄冷材」を使用することで、青果が接触しても低温障害にならない為、緩衝材の挿入も不要になり、効率的な運用が可能となった。さらには、保冷効果の向上(長時間化)により、夜間に実施していた青果の仕分け作業を当日の午前中から実施できるようになり、人手不足の解消や働き方改革も期待できる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 荷主企業