<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2020年07月17日

【アジア】TPCマーケティングリサーチ 食品企業のアジア戦略について調査

TPCマーケティングリサーチは食品企業のアジア戦略について調査し、その結果を発表した。調査は日系食品企業13社、外資系食品企業3社を対象に、アジアにおける各社の動向と今後の戦略について調査した。アジア圏では各国でGDPが伸長し、特に東南アジアや南アジアでは若年層の人口、所得の増加、インターネットの普及などの要因によって消費市場としての戦略的価値が高まっている。

調査対象16社の内、アジアにおける売上規模(2019年度)が大きかったのはモンデリーズ・インターナショナル、味の素、日清食品ホールディングスなどの企業で、比較的早い段階からアジア進出を進めている企業が大きなシェアを有していた。これらの企業では商品ブランドの"現地化"戦略を採用し、各エリアのニーズに根ざした商品開発を推進し、営業面でも現地で有力なトラディショナル・トレードの開拓に注力することで販路を拡大した。

一方、2016年度比の売上伸長率が高い企業は、ハウス食品グループ本社、明治ホールディングスなどで、売上規模としてまだ小さいものの新規エリアへの進出を積極的に進めており、売上が約1.5倍の規模に成長している。またハウス食品グループ本社ではタイにおける機能性飲料、明治ホールディングスでは中国における乳製品事業など、新規事業の創出に取り組んでおり、今後も高い成長率を維持していく見通しとなった。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア