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2020年06月26日

【知 識】日立建機とLIXIL 四日市港で輸出入用コンテナを共同利用


日立建機とLIXILは四日市港で輸出入用のコンテナを共同利用する、コンテナラウンドユース(CRU)を2020年6月19日より開始した。

今回の取り組みは、日立建機が進めている国内の開発・生産拠点の再編に伴う動きで、日立建機の物流事業を担う日立建機ロジテックが、コンテナラウンドユースに最適な物流体制をLIXILと協力して構築し、実現した。これによりコンテナの輸送距離が減るため、ドライバー不足やCO2排出量の抑制、輸送費の低減に寄与する。

コンテナラウンドユースは輸入企業が使用した空のコンテナを輸出企業が継続して利用するもので、平常時において物流を効率化できるため、また東京五輪開催時の会場周辺での交通混雑に伴う物流の遅延や停滞を回避するため、近年、東京港など関東地方では主流になっている。

今回は空コンテナをトラックに積載したまま荷役作業を行う「オンシャーシ方式」を採用した。国際貿易港である四日市港(三重県)から、滋賀県甲賀市の水口工業団地にあるLIXIL物流水口物流センターにて輸入で使用したコンテナよりエクステリア商材などを荷降ろし後、約1.5km先(同工業団地内)の日立建機ティエラに回送する。日立建機ティエラでミニショベルやミニホイールローダなどを積み込んだ後、再び輸出のために四日市港に輸送する。共同利用することで空のコンテナの輸送距離が減るため、従来と比べてCO2排出量を年間約40トン抑制し(※)、輸送費は約20%低減する。また利用するトラックの台数を減らすことができるため、トラックドライバー不足や周辺の交通量の低減にも寄与する。

※(コンテナ1本あたりに抑制できるCO2排出量:0.116トン)×(本取り組みにおける年間運用目標コンテナ数:350本)=約40トン

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識