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2020年06月10日

【物 流】国交省 特定輸送事業者の省エネ取組状況に関するとりまとめを公表


国土交通省(以下、国交省)は2020年6月5日、特定輸送事業者の省エネ取組状況についてのとりまとめを公表した。

国交省では2006年度以降、エネルギー使用の合理化等に関する法律(省エネ法)に基づき、輸送事業者に対して具体的に取り組むべき事項やエネルギーの使用効率(エネルギー消費原単位)の改善目標を示し、取組を推進している。また、一定規模以上の事業者(特定輸送事業者:トラック200台、鉄道300両等の基準以上の輸送能力を有する事業者)については、取組状況に関する報告書を毎年度提出することとなっており、報告書に基づきこれまでの施行状況についてとりまとめを実施した。

輸送事業者全体で見ると、改善目標を達成した事業者の割合は、制度開始当初は高かったものの、近年は減少・停滞傾向となっている。また5年度間のエネルギー消費原単位の変化割合で見ると、事業者の努力によって省エネ効果は見受けられるものの、常に改善目標を達成するには難しい状況になっている。

貨物・事業用トラックの評価結果では、改善目標を達成した事業者の割合は制度開始当初は高かったものの、輸送事業者全体と同様に近年は停滞傾向となっている。

改善目標を達成できなかった主な要因として、「貨物量の減少(17%)」、「業務量の増加による増車、走行距離の増加、車両の大型化等(16%)」、「天候の影響(13%)」などが挙げられた。またエネルギー消費原単位は2007年度から2009年度で改善傾向が見られたが、それ以降は緩やかな増加傾向となっている。

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投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連