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2020年05月28日

【環 境】JR東日本とNEC 運行管理業務支援システムを構築

JR東日本とNECは、輸送障害発生時の運行管理部門における情報共有の高度化と判断支援、さらに技術継承の促進を目的として、クラウド・AI技術を活用した業務支援システムを構築した。このシステムは、JR東日本の東京総合指令室を対象に令和2(2020)5月25日より稼働を開始した。昨今、直通運転の増加などによる首都圏の鉄道輸送サービスの向上に伴い運行形態が複雑さを増す中で、列車運行を管理する東京総合指令室では指令員の世代交代が加速している。そのため、輸送品質の維持・向上に向け、より効果的な技術継承の仕組みや指令員の判断支援の高度化が求められていた。そこで今回、JR東日本の運行管理部門におけるデジタルトランスフォーメーションの一環として、JR東日本とNECは共同で以下の取組みを実施した。

@ 業務ノウハウのデジタル化「NEC the WISE」をはじめとした AI技術の活用により、業務マニュアル や過去約10年間の輸送障害に関するドキュメントの自然言語分析・デジタル化を推進。
A クラウドベースの情報共有基盤の構築各種クラウドサービスを活用した情報共有基盤を構築し、輸送障害対応状況の共有・可視化を促進。 
B 判断支援、技術継承支援機能の開発蓄積されたデジタル化データに基づき、輸送障害発生時に過去の類似事象の手配内容や教訓をサジェストする判断支援機能や、平常時に教育コンテンツとして活用するための技術継承支援機能を開発。

これらの取組みにより、輸送障害発生時の関係箇所間のスムーズな連携や指令員の判断支援を実現し、乗客への影響拡大防止に努める。

JR東日本とNECは、システムの利用シーン拡大や業務支援機能の改善を継続し、運行管理業務のさらなる高度化を目指していくとしている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】