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2020年05月13日

【流 通】住商 サブサハラ地域でミニグリッド事業を展開する企業に参画


住友商事は未電化地域の生活環境改善と新たな分散型電源事業への参入を目的に、サブサハラ地域でミニグリッド(※1)事業を展開するWindGen Powerに出資参画した。

サブサハラ地域は人口密度が低く、大規模な発電所や送電線網の整備に時間を要し、電化率向上が課題となっている。広範囲にわたる未電化地域には約6億人が居住し、人々はロウソクや灯油ランプなどで生活している。

PowerGen社は、太陽光パネル、蓄電池、配電系統、スマートメーターなどを組み合わせたミニグリッドを、数百程度の世帯が集まる未電化集落に構築し、質の高い安定的な電力を供給している。2011年の設立以降、ケニア、タンザニア、ナイジェリア、シエラレオネを中心に、現在ではサブサハラ8か国で事業展開を行っている。ミニグリッド利用者は、冷蔵・冷凍庫や農業・産業用機械などの電力消費量が多い電気製品を使用でき、電気料金は、モバイル端末から電子決済で使用量相当分を支払う。PowerGen社は、業界では群を抜く150件超のミニグリッド建設実績と約15,000世帯の顧客を持ち、ミニグリッドの案件開発から運用まで一貫して行っている。

住友商事は2018年10月に、インフラ事業部門 電力インフラ事業本部傘下に「Team New Frontier」を立ち上げ、電力ビジネスにおける新領域の開拓を行っている。アフリカでPay−as−You−Go(PAYG ※2)型のSolar Home System(※3)事業を展開するM−KOPA Holdingsへの出資に続き、未電化地域での新たな電力ビジネスモデル構築のため、PowerGen社に参画する。

※1 ミニグリッド
kW規模の太陽光パネルと蓄電池を核として電力を供給する、電力系統から独立した電力システム

※2 Pay−as−You−Go(PAYG)
従量課金制。支払った分だけ利用できる方式

※3 Solar Home System:家庭用の小型太陽光パネル・蓄電池に家電(照明、テレビ等)を組み合わせた商品

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通