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2020年04月17日

【知 識】日本IBMとカクイチ AIによる「農業の見える化」で農業改革を推進


日本IBMはカクイチのナノバブルウォーター(※)とITを活用したアクアソリューション事業で、農業事業者に適確にアドバイスを行うシステムとスマホアプリの構築支援・運用を2002年4月より開始した。

高齢化が進み農業従事者の減少を課題に抱える昨今の農業界において、農作物の成長促進、収穫増、秀品率を上げ、農家の生産性向上、そして、若者が関心を持つようなノウハウや農家同士の情報共有のための取り組みが求められていた。

今回運用を開始したシステムは、農園やビニールハウスに取り付けたセンサーから収集したデータ(照度、湿度、気温、土壌の水分、地中温など)を収集・蓄積し、AIで時系列の因果関係を分析する。その分析によって「見える化」された最適な散水のタイミングやバルブの設定をもとにナノバブルウォーターを散水することにより、農作物の収穫量や品質の向上を可能にした。

カクイチは、このシステムのデータ分析モデル作成に、IBM Cloud上でデータ準備からAIモデル開発までシームレスに使える統合分析プラットフォームWatson Studioを採用した。さらに分析された結果を表示・管理するためのスマホアプリの構築の発想から構築はアイデアの創出から、PoC・顧客実証実験までをアジャイルに繰り返し、スタートアップのようなイノベーション創出を支援する「IBM Garage」のアプローチを採用し、カクイチの農業のスペシャリストと日本IBMのAIのエキスパートが一体となり実現した。

※ ナノバブルウォーター
直径1μm以下の気泡を含む水

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識