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2020年04月16日

【環 境】デンカ ポリスチレン樹脂のケミカルリサイクルの事業化に着手


デンカの持分法適用関連会社である東洋スチレンは、使用済みPS(ポリスチレン)のケミカルリサイクル事業化に向け、プラスチックリサイクルのグローバル企業であるアジリックス社と日本国内市場における技術ライセンス契約を締結した。デンカ千葉工場内に、使用済みPSを熱分解しその原料であるSM(スチレンモノマー)を再生する実証設備(年間処理能力:約3千トン)建設の具体的検討に着手し、2021年度末の操業開始を目指す。

プラスチックは社会生活に欠かせない素材である一方、使用後の海洋流出により生態系への悪影響や、石油由来原料の使用による温室効果ガス増加等の問題が顕在化し、国際的な重要課題となっている。従来のプラスチックリサイクルの手法は使用済みのプラスチックを粉砕し、再度溶融した上で製品を成形するマテリアルリサイクルというもので、特に食品関連容器への利用には一部で制約があった。

今回導入されるケミカルリサイクルは、ポリマーからモノマーに熱分解し易いというスチレン系樹脂の特徴を生かし、リサイクルスチレンモノマーから製造されたポリスチレンの用途には制限がないという点で画期的で、CO2の発生量も通常の生産方法と比較して半減させることができる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】