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2020年03月30日

【物 流】トヨタ自動車と日野自動車 燃料電池大型トラック開発


トヨタ自動車と日野自動車は、燃料電池大型トラックの共同開発する。

両社は地球環境問題を重要な経営課題の一つとして位置付けており、2050年までに新車一台あたりの平均CO2排出量の90%削減を目指している。課題解決の為に電動車の技術開発と普及促進に尽力しており、今後さらなるCO2排出量の削減のためには、国内商用車全体のCO2排出量の約6割を占める大型トラックの環境性能の大幅な向上が必須となってくる。

商用車の電動化は高い環境性能だけでなく、事業に使う車両のため実用性も求められており、走行距離や積載物、さまざまな稼働シーンに応じて最適なパワートレインを採用していくことが重要となってくる。また幹線輸送に使われる大型トラックには十分な航続距離や積載量、短時間での燃料供給が求められるため、エネルギー密度の高い水素を燃料とする燃料電池車が有効だと考えられている。
 
今回、共同開発される燃料電池大型トラックは、日野自動車の「日野プロフィア」をベースに両社が培ってきた技術を最大限に活かして開発される。シャシは燃料電池車に適しているパッケージングを専用設計するだけでなく、車体の軽量化により十分な積載量の確保を目指す。パワートレインにはトヨタ自動車の次期「MIRAI」用に開発されるトヨタFCスタックを2基搭載して日野自動車の強みである大型車ハイブリッド技術を応用した車両走行制御を組み合わせる。航続距離の目標は600kmとし、環境性能と商用車としての実用性を高次元で両立することを目指す。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 荷主企業