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2020年03月23日

【物 流】AGC 「パレットIoTシステム」を導入し物流を効率化


AGCはガラス輸送に使用されるガラスパレットの位置管理システム「パレットIoTシステム」を独自開発・導入し、大量輸送が出来る大型パレット約1,400台を対象に運用を開始した。各パレットの位置情報や稼動状況の把握が可能になったことで、パレット輸送の効率化や紛失の防止、在庫管理の効率化に貢献できる。

ガラスパレットとは、ガラスを輸送する為に使用される荷台のことで、鉄製のリターナブルタイプが用いられており、毎年、国内で流通しているガラスパレットのうち約1割が回収不能になっている。そのため、パレットの追加製作コストがかかり、パレットの所在地を把握できない為に滞留・散在が発生し、必要な状況や場所でガラスパレットが不足するなど、物流業務の非効率化に繋がっている。

AGCはこれらの課題解決にむけ「パレットIoTシステム」を開発し、2019年の試験導入の結果を踏まえて本格運用を開始した。「パレットIoTシステム」はアルプスアルパイン社製の物流資材管理用IoTモジュールから送信される情報を地図に反映し、パレットの位置、移動履歴、滞留情報などを可視化することにより、物流担当者がリアルタイムで状況の把握をすることが可能となる。

AGCは「パレットIoTシステム」導入により、パレットの紛失の半減とコストの削減やパレットの位置・情報を輸送計画に反映させることでの輸送効率の向上と、輸送効率化により輸送時のCO2排出を1?5%削減することを目指す。今後はこのシステムの対象となる製品を拡充し、欧洲やアジア地域への導入も進める。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 荷主企業