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2020年03月12日

【物 流】郵船ロジスティクスとシナモン 物流業務改善で協業


郵船ロジスティクスとシナモンは物流業務改善に向けたソリューションの提供に、AIを活用した協業を行う。

航空貨物の入出庫作業では、倉庫作業員による手作業の業務が数多く存在しており、業務効率化など倉庫業務の変革が課題となっている。郵船ロジスティクスとシナモンは輸出貨物出庫時の倉庫での照合業務に関する実証実験を通じて、シナモンのAI−OCR(※1)「Flax Scanner」技術の適用可能性を検証してきた結果、大幅な業務改善効果が見込まれたことから実用化と物流業界に向けた導入拡大を目指し、本格的なシステム開発に着手する。

Flax Scannerは案件ごとにレイアウトが変わるなど非定型帳票の場合でも、各項目の特徴を学習させたことにより、事前の登録・帳票定義なしで対象項目を自動で読み取ることが可能なAI−OCRで、印字、手書きなど様々なものに対応している。

現在、輸出貨物を倉庫から出庫する際は、倉庫作業員が顧客から受け取った貨物情報と、貨物に貼付された識別番号(ケースマーク ※2)を目視で確認する。この目視確認作業をFlax Scannerを活用してケースマークを読取・照合することで、作業の軽減や照合間違いを防止することを目指す。さらに、照合からカーゴラベル(※3)の貼付までの業務フローを見直し、効率的な新しい働き方を実現する予定にしている。

※1 AI−OCR
AIを用いた光学文字認識機能

※2 ケースマーク
貨物を識別できるように外装に貼付けされた記号や番号、文字。シッピングマークともいう

※3 カーゴラベル
航空会社名、混載会社名、運送状番号、到着空港、個数が記載されたラベル

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者