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2020年03月03日

【流 通】共同印刷 改ざん防止と完全性の証明などに最適な「針刺し検知フィルム」開発


共同印刷は針を刺した跡などが白化して見えやすく、包装の完全性や使用状態が分かりやすい、針刺し検知フィルムを開発した。

同社は医薬品や電子部品、精密機器などの業界へ、湿気・アウトガス吸収材料「モイストキャッチ」をはじめとする独自技術で生み出した高機能フィルムを多数提供している。今回開発された「針刺し検知フィルム」は、高機能フィルムの販促過程で寄せられた「製品改ざんのリスクを減らしたい」などの声に、培った独自のフィルム加工技術で応えた。

「針刺し検知フィルム」は針を刺すなどの応力(※)がフィルムに加わると、その部分が白化し、目視可能な跡となって半永久的に残る。「外からの力を受けた部分のみに変化が生じる」という物理変化のため、内容物に悪影響を与えることなく、安心・安全に、改ざん防止・完全性の証明、使用履歴の確認などが行え、製品保管環境の影響を受けることもない。

またヒートシールやレトルト滅菌が可能で、一般的な汎用フィルムや当社の各種高機能フィルムとの積層も可能で、ホールキャップバイアル瓶のタンパーシールといった容器蓋材、医療器具や医薬品の包装袋といった各種用途に活用できる。

今後、共同印刷は、針刺し検知フィルムを医薬品や化粧品業界などへ展開すべく取り組むと共に、高機能フィルムのラインアップ拡充と販売拡大に引き続き注力する。

※応力(おうりょく)
物体が荷重を受けたとき、荷重に応じて物体の内部に生ずる抵抗力

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 流通