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2020年02月13日

【環 境】JX金属 車載用リチウムイオン電池リサイクルのための試験装置を稼働


JX金属は車載用リチウムイオン電池リサイクルのためのベンチスケール設備(※)を日立事業所内に設置し、稼働を開始する。今後到来が予見される使用済み車載用リチウムイオン電池の大量発生時代に備え、使用済み電池に含まれるレアメタルを再び車載用電池の原料として使用する「クローズドループ・リサイクル」の実現に向けた技術開発を加速していく。

JX金属は敦賀工場で民生用リチウムイオン電池のリサイクル実証試験を国内最大規模で行っており、廃正極材ではなく廃電池そのものからでもレアメタルを回収できる技術を有している。次のステップとして、この技術を基に車載用リチウムイオン電池にフォーカスしたクローズドループ・リサイクルの技術開発を進めるべく、日立事業所内にベンチスケール設備を建設し、このたび稼働を開始した。

この設備では自動車メーカーや電池メーカー各社から提供された原料を元にリサイクル品サンプルを生産し、適切なコストでの処理が可能な量産プロセスを確立することを目的としている。液、塩、メタルなど、さまざまな形状の作り込みができる自由度の高い設計となっている点が特徴で、コバルト、ニッケル、リチウムを金属ごとに分離し、電池グレードの品質で回収することができる。

※ ベンチスケール設備:連続型小型試験装置

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】