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2020年01月30日

【流 通】凸版印刷「AI校閲・校正支援システム」開発 みずほ銀行が採用


凸版印刷はAIを活用することで印刷物・デジタル媒体に関する業界・企業特有の表記や専門用語を学習し、企業ごとの基準に合わせて文章の校閲・校正を可能にする「AI校閲・校正支援システム」を2019年10月に開発し、みずほ銀行が採用した。広告制作物における業務効率化を目的に2020年1月より運用を開始した。

なお、採用に先だち2018年12月から2019年3月まで約4ヵ月間、両社は共同で実証実験を実施した。実証実験で広告制作物における校閲・校正業務に同システムを活用することにより、作業者の負荷削減やヒューマンエラーの減少などの業務効率化が確認され、有効性が実証された。

みずほ銀行は商品・サービスの担当部門が制作したパンフレットなどの原稿において、専門用語などのレギュレーションチェックを確認部門が一括して行っている。しかし制作レギュレーションを複数の作業者に徹底することの難しさにより、確認者の2重3重のチェックや複数の確認者からの差し戻しに対する制作者の修正作業などが発生し、制作・確認の両部門ともに負担がかかっていた。また、制作レギュレーションに対する校正スキルやナレッジの属人化も課題となっていた。

これらの課題を受けて実施された実証実験では、AIにレギュレーションを学習させた自動チェック機能により確認部門だけでなく制作部門も初期段階からレギュレーションチェックが可能となり、制作者と確認者間のやり取り回数や修正指示の削減を実現。制作業務フロー全体の業務効率化と品質向上における有効性が確認された。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 流通