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2019年12月13日

【流 通】NEDO・竹中工務店・中央大学 土砂搬送可能なぜん動ポンプの試験機完成


NEDOは将来の国家プロジェクトなどに繋がる有望な技術の原石を発掘するための先導研究プログラムを実施しており、竹中工務店、中央大学と共同で、世界で初めて土砂の搬送が可能なぜん動ポンプを開発し、試験機を完成させた。

ぜん動ポンプは腸のぜん動運動を機械的に模倣しており、加圧機構が経路上に分散して配置され、対象物を外部から遮断された状態で搬送するため、エネルギー損失が小さく、持ち上げられる高さに理論上の限界がない。従来のぜん動ポンプは流動性の高い液体・粘体やスラリー(液体と固体粒子との懸濁液)には適用されていたが、流動性が低い土砂には適用されていなかった。

今回、土砂の粒子の性状・含水比・搬送特性の関係を分析し、ゴムチューブの形状の工夫や含水比を調整できる機構を設けることで、土砂の搬送が可能なぜん動ポンプの試作機を完成させた。これにより、将来的には大深度・海底や月面などの極限環境での掘削・運搬作業への適用が期待される。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通