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2019年12月13日

【環 境】出光興産とグリッド 業界初、AIを活用した配船計画の最適化で協業


出光興産とグリッドは、数理最適化手法や機械学習・深層学習などのAI技術を活用した「内航船による海上輸送(以下 配船)計画の最適化」の実証実験に三井物産とともに取り組んでいる。

近年、様々な分野でAI技術の活用が進んでいるが、サプライチェーン分野においては熟練者の勘や経験に頼っている部分が未だ多く残っている。石油元売り業界においても例外ではなく、生産拠点から油槽所へ製品を海上輸送する配船計画を担当者が複雑な制約条件を考慮しながら膨大な時間と手間をかけて策定している。これは業界全体の課題と認識されてきたものの、このような非常に複雑な計画業務を、コンピュータを活用して最適化・自動化させることは難しいと考えられてきた。

このような業界課題を解決するため、今回の実証実験ではAI技術とサプライチェーン分野の双方の知見を有する三井物産によるプロジェクト支援を通じ、日本トップクラスのテクノロジーベンチャー企業としてグリッドが長年にわたり研究開発をしてきた最先端の AI・最適化技術と、出光興産が「エネルギーの安定供給」の使命のもと、長年の事業展開により培ってきた配船オペレーションの知見を組み合わせることで、業界に先駆けて配船計画の最適化および自動化を目指す。

実証実験は2019年6月に開始しており、現時点でAIが輸送効率や在庫率といった複数の指標において過去のオペレーションを上回る結果を出していることを確認している。 今後は、2020年5月の実証実験終了時期を目標に、深層強化学習などの最先端AI技術を業界で初めて配船計画に活用することで、配船計画の更なる最適化・自動化・高速化に取り組む。 最終的には実際のオペレーションへのAI導入や、配船計画に留まらないサプライチェーン全体の最適化を目指す。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】