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2019年12月10日

【環 境】川崎重工業 商用化に向けた新型水素液化機の実証試験を開始


川崎重工業は、商用化に向けた新型水素液化機による実証試験を播磨工場で開始した。新たに開発した水素液化機は、同社が2014年に開発した従来機より液化効率を約20%向上させ、業界トップクラスの性能を達成した。実証試験(液化能力 約5トン/日)は、2020年5月まで連続運転を実施し、商用機としての性能を確認後、営業活動を開始する。

水素は使用時に温室効果ガスが発生しないクリーンなエネルギーとして、発電用や燃料電池車用などの燃料として普及が見込まれている。日本では、2030年度に二酸化炭素の国内排出量を26%削減(2013年度比)する目標を掲げており、この対策の一つとして水素エネルギーの利用拡大を推進し、水素社会の実現を目指している。

新型水素液化機も従来機と同様に、圧縮した原料の水素ガスを冷凍サイクルで冷やされた水素と液化機内で熱交換しながら冷却することで、1日あたり約5トンの液化水素を生産する能力を有する。液化工程の改良や効率化に寄与する設計見直しを行った結果、液化効率を約20%向上させつつ、本体重量を30%軽量化することでコストダウンを実現した。また、このシステムをもとに、1日あたり約25トンの液化水素を生産するシステムまでラインアップを整えていく計画である。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】