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2019年12月03日

【環 境】ユーグレナと伊藤忠 インドネシアとコロンビアでミドリムシの海外培養実証


ユーグレナは伊藤忠商事とともに、バイオ燃料用と飼料用の微細藻類ミドリムシ(学名:ユーグレナ)の海外培養実証事業をコロンビアで開始することを決定し、パートナー企業と現地の有力大学との協力協定を2019年11月12日に締結した。

ユーグレナは伊藤忠商事との覚書締結以降、生産コストや培養環境、用地確保の観点から、インドネシアを本実証事業の候補国に選定し、ミドリムシを現地で培養するための実施体制を構築してきた。今回、インドネシアに加えてコロンビアにおいても実証事業を実施することを決定し、提携パートナーとしてDrummond Colombia社(以下「DMMD社」)を選定し協力協定を締結した。DMMD社は、伊藤忠商事が2011年に出資した石炭サプライヤーで、今般の協力協定によりDMMDが所有する火力発電所の近隣にミドリムシの培養試験実施用地を確保し、同発電所より排出される二酸化炭素や熱を利用して実証事業を推進していく。

加えて、ユーグレナは現地政府への実証事業に関する申請対応のため、DMMD社所有のLa Loma炭鉱が所在するコロンビア・セサール県の公立大学Universidad Popular del Cesarと協力協定を締結した。今後は同大学を通じて、日本産ミドリムシの輸出入や現地ミドリムシの採取、ミドリムシの屋外培養試験などの研究活動を行う。なお、2019年8月にユーグレナからコロンビアへ研究員の派遣と試験設備の準備を完了しており、11月上旬より現地培養試験を開始した。また、インドネシアでも研究員の派遣はじめ試験準備を完了しており、コロンビアと同時期の11月上旬より培養試験を開始した。半年から1年間の両国での試験結果より、海外における培養実証事業の実施国を絞りこむとともに、培養試験の規模拡大を予定している。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】