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2019年11月29日

【知 識】タカラトミーとNTTドコモ プログラミング教育サービスの共同事業を開始


タカラトミーとNTTドコモは業務提携契約を締結し、ダンボールで作るプログラミング教育サービス「embot(エムボット)」の共同事業を開始する。これにともないプログラミングアプリで動かすことができるダンボールロボットキット「e−Craftシリーズ embot」を2019年11月30日からタカラトミー公式ショッピングサイト「タカラトミーモール」で、2020年春から全国の店舗と「タカラトミーモール」以外のECサイトで発売する。

「embot」はダンボールを用いたロボットを自由に組み立てることで電子工作やものづくりの基礎を学ぶとともに、このロボットをタブレットやスマートフォン上でのビジュアル・プログラミング(※1)を通じて子どもでも簡単に操作することができる。

文部科学省は2020年に小学校のプログラミング教育を必修化することを発表した。一方で将来的な日本のIT人材の不足が懸念されている中、様々な教材が提供され始めているが、実際にITの最前線で活躍出来る人材育成につながる実践的なプログラマーの視点で開発された教材はまだ少なく、また高価であるため、広く普及するには至っていない。

NTTドコモは、現在多くの人にとってハードルの高い「プログラミング」を誰もが自由に扱え、便利な生活を自らの創造力や工夫で作り出していくことができる人材を多く増やしていくことを目指し、タブレットの販売などを通じて教育現場のICT環境整備の支援を行うとともに、実践的でありながら誰でも手軽に楽しくプログラミングを学べるスターターキットを世の中に提供するべく、NTTドコモの新規事業創出プログラムである「39works(※2)」で、同社のプログラマーチームを中心に「embot」の開発を行ってきた(※3)。

今回の業務提携では、事前の市場調査を目的とした販売により小学生向けのプログラミング教材の市場で多くの販売実績とお客さまから高い評価を得た「embot」を、両社で本格展開していく。

NTTドコモは39worksでこれまで事業開発を行い顧客の声を元に改善を繰り返したノウハウを提供するとともに、教育機関との連携を推進する。またタカラトミーは自社で培ってきた玩具製品の開発力やノウハウを活用して改良し、「e−Craftシリーズ embot」の商品の製造、玩具流通で販売する。さらに共同でプロモーション活動を行うことで、さらなる普及促進に取り組み、家庭でも教育機関で利用できるプログラミング教材を目指す。


※1 ビジュアルプログラミング
プログラミングを絵や図形を組み合わせて行う方法

※2 39works
パートナー企業と協創し、企画から開発、運用・保守までを一体で進めながら、高速PDCAにより改善を繰り返し、新ビジネスを創出し、育むプログラム

※3 ビジュアルプログラミングを提供するembot公式アプリの開発・提供・運営はインフォディオが担当

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識