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2019年11月27日

【環 境】小松マテーレ 熱可塑性炭素繊維複合材料でJISに認定


小松マテーレと金沢工業大学革新複合材料研究開発センターが共同開発した熱可塑性炭素繊維複合材料「CABKOMA(カボコーマ)・ストランドロッド」が、「耐震補強用より線」として、日本産業規格(JIS)の認定を受けた。炭素繊維複合材料が耐震補強材として製品規格の認定を受けるのは日本初となる。

一般的に標準化には3〜5年を要するが、「新市場創造型標準化制度(※)」を活用した事により、採択からわずか2年という短期間での認定された。CABKOMA(カボコーマ)・ストランドロッドは鋼材よりも高価だが軽量で作業性、施工性に優れ、施工費が安くなる等のメリットがある。

現行の建築基準法では建造物の柱・梁・土台等に炭素繊維の使用は認められていないため、建築材料としての普及が進んでいなかった。今回のJIS規格認定によって信用度が向上したことで普及の拡大が期待される。現在、小松マテーレはCABKOMA(カボコーマ)・ストランドロッドを用いた耐震補強工法の取得に向けて準備を進めている。

※ 新市場創造型標準化制度
経済産業省が2014年に制定した、世界的に優れた先端的な技術を選び、標準化する事で新しい市場創造を支援する制度。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】