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2019年11月20日

【流 通】東京都市大学 車の廃熱を電気に変換可能な新素材を開発


東京都市大学の丸山恵史講師は、温度差を利用して発電できる熱電材料に使用可能な「炭化ホウ素」を用いて、従来より300度低温で合成できる新素材を開発した。

「炭化ホウ素」などのホウ素系材料は、実験室レベルでは高い熱電性能を有することが確認されているが「脆く」「焼き固まりにくい」という特性があるため、従来の製法で実用的なサイズの部材を作製するには2000度近い高温で焼き固める必要があった。

今回開発した新素材は原料粉末に重量比で10〜15%の金属を混ぜることにより、焼結温度を約1700度まで下げるとともに、電気伝導度を約1.5倍向上させることに成功した。さらに本材料は、実用化されている熱電材料より軽量で硬いという性質も備えていることから、今後、自動車エンジンをはじめ、工場の熱機関等にも適用範囲の拡大が期待される。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通