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2019年10月15日

【知 識】LINEとジェイアール東日本企画 山手線車内広告とLINEの連携実験


LINEとジェイアール東日本企画(以下 jeki)は共同で、「LINE」と「LINE」関連サービスを対象とした運用型広告配信プラットフォーム「LINE Ads Platform」で「LINE」と電車内広告の連携に関する実証実験を開始する。

「LINE Ads Platform」は「LINE」と「LINE」関連サービスを対象に、2016年から「LINE」のタイムラインや「LINE NEWS」に加え、「LINE BLOG」「LINEマンガ」「LINEポイント」「LINEショッピング」、トークリスト最上部の「スマートチャンネル」上で広告配信を行っている。運用開始以降、8,000(2019年5月末時点)を超えるサービス・ブランドに利用されている。

電車の車両内では、従来から存在する中づり広告などの紙媒体に加えて、デジタルサイネージを活用した動画広告も普及し、多様なチャネルを通じて広告の掲載や配信が行われている。指定地域に居住する男女を対象とした広告の種類ごとの閲覧率に関する調査(※1)では「電車の車内広告」がテレビに次いで54%と、非常に高い到達力を持つことがうかがえる。さらにスマートフォンと電車内広告の親和性の高さに関する調査(※2)では、電車内広告を閲覧した後の行動として、スマートフォンを使って気になった広告に関する情報を調べたという回答が最も多く、電車内広告とスマートフォンの親和性の高さも注目されている。

一方で詳細な情報にアクセスするためには、乗客自身が検索エンジンなどを通じてウェブ上で情報を探す必要があり、こうした手間により多くの乗客が目にしているにもかかわらず、十分な情報を得る機会が減ってしまうという課題があった。

このような背景を受け、両社はさらに便利で価値あるユーザー体験の提供に向けて、「電車内広告」と「LINE Beacon」を活用した「LINE」との連携に関する実証実験を実施する。

実証実験では山手線の車両内に設置した「LINE Beacon」を活用し、中づり広告や窓上チャンネル等に表示される動画広告と、乗客の「LINE」とを連携する施策を実施する。「LINE Beacon」を利用中の乗客の「LINE」上に表示される「LINE Beacon」のバナー通知から、近くにある車内広告に関連したキャンペーン情報やクーポンを配信することが可能になる。また「LINEリサーチ」の調査メニューを組み合わせることで各施策の効果測定を行い、以降のマーケティングに役立てることもできる。

さらに実証期間内においても機能拡張を進め、2020年1月以降、当該バナーからLINE公式アカウントの友だち追加を促すほか、ユーザーを外部のWebページに遷移させて商品購入や来店予約などを促すことも可能になる予定で、LINE公式アカウントやLINE Ads Platformと共に活用することにより、電車内でのバナー通知の開封有無をもとに、興味を持ったユーザーに対する降車後の「LINE」を通じた継続的な情報配信にも対応する。

これらの施策を通じて、ウェブ検索などを行うことなく、普段利用している「LINE」上でリアルタイムかつシームレスに情報を受け取ることが可能な、電車内における新たなユーザー体験の実現を目指す。


※1 「広告・駅メディアに関する調査(2017年8月実施)」
調査機関:マクロミル・翔泳社(共同調査)、調査方法:インターネットリサーチ(2019年3月22日〜2019年3月24日実施/全国15〜59歳の男女(マクロミルモニタ会員)を対象 サンプル数1,000)

※2 「交通広告共通指標調査(2012−2017年)」
調査機関:日本鉄道広告協会・日本広告業協会・関東交通広告協議会の3団体による「交通広告共通指標推進プロジェクト」、調査方法:インターネットリサーチ(2012年〜2017年実施/1都3県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)在住で、調査当日調査指定路線に乗車した人を対象、サンプル数1素材あたり300人、調査広告素材数1264素材)

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識