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2019年10月07日

【アジア】MHPS フィリピンの銅製錬所向け廃熱回収ボイラー改修工事を受注

三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、フィリピンのグループ会社MHPS−PSCを通じて、同国レイテ島にあるPASAR銅製錬所(Philippine Associated Smelting and Refining Corporation:フィリピン連合製・精錬社)の廃熱回収ボイラー改修工事を受注した。1993年から稼働している他社製ボイラーの耐圧部を全面更新する。

PASAR銅製錬所は1980年代にフィリピンの中心産業である銅製錬業を担う国営企業として開業し、現在はスイスに本拠を構える鉱山開発・金属取引の多国籍企業であるグレンコア社(Glencore plc)の傘下にある。廃熱回収ボイラーは銅製錬プロセスで発生する廃熱から蒸気を発生させる設備の中核機器で、製錬プロセスで大部分を循環利用するとともに自家発電にも活用する。

PASARからは三菱日立パワーシステムズグループが築いてきた製品および工事品質への信頼や現地のボイラー製造工場やサービス・エンジニア拠点機能を活かした地域密着によるトータルソリューションサービスについて、高い評価を得てきた。こうした良好な関係から、今回の改修工事を受注するに至った。

三菱日立パワーシステムズは、これまでフィリピン市場において火力発電設備に加えて地熱発電設備も多数受注・納入してきた。経済成長に伴う電力需要の増加を背景に設備の近代化や能力増強の需要およびアフターサービスのニーズが高まっており、フィリピンでのサービス事業をさらに拡大するための新会社MHPS−PSCを、現地法人MHPS(Philippines)を通じて2019年6月22日に設立した。

MHPS−PSCはボイラー製造工場であるMHPS(Philippines)と協調しながら、東南アジア市場でのシェアアップを目指している。今回の案件は自社製品以外の全面更新を本格的に手掛けるという点でフィリピンにおけるMHPSの新体制が挑む事業領域拡大への試金石ともいえ、三菱日立パワーシステムズは両社と緊密に連携しながらその事業活動を全面支援する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| アジア