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2019年09月30日

【環 境】日本郵船 本邦初となるLNG燃料の自動車専用船を建造


日本郵船が新来島どっくに発注したLNG(液化天然ガス)を主燃料とする自動車専用船の起工式が2019年9月20日に新来島豊橋造船で行われた。国内造船所で建造される初の大型LNG燃料船として2020年秋ごろに竣工する予定となっている。

同船は大型のLNG燃料タンクを備えた世界最大級の自動車専用船で、設計に工夫を凝らし、1隻あたり約7000台(基準車換算)の輸送を可能としている。環境性能は2025年に要求される国際海事機関(IMO)のEEDI規制(※)PHASE3の基準値を大幅に上回る約40%のエネルギー効率(輸送単位あたりのCO2排出量)の改善を見込み、従来の重油焚き機関と比べ硫黄酸化物(SOx)は約99%、窒素酸化物(NOx)は約86%の排出削減が見込まれる。

※ EEDI規制
船舶汚染防止国際条約1997年議定書(MARPOL条約付属書VI)の2013年改正に基づく船舶のエネルギー効率の規制。EEDI(Energy Efficiency Design. Index;エネルギー効率設計指標)とは1トンの貨物を1マイル運ぶのに必要なCO2のグラム数を示し、基準値(ベースライン)からの削減率が段階的に強化される。自動車専用船では2015年(Phasel)に5%、2020年(Phase2)に15%、2025年(Phase3)に30%の削減が義務付けられている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 環境配慮型輸送用機器【内容】