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2019年09月05日

【知 識】伊藤忠商事 「Funds」運営のクラウドポートと戦略的事業パートナーに


伊藤忠商事は個人投資家と事業資金を借りたい企業を結ぶ貸付ファンドのオンラインマーケット「Funds」を運営するクラウドポートに出資し、戦略的事業パートナーになった。

人生100年時代を迎え資産運用に対する個人のニーズは高まってきており、約1,800兆円の個人金融資産における株式、投資信託などのリスク性運用資産の割合は約2割まで増加し、今後も更に資産運用市場は拡大していくことが見込まれる。中でも国内企業の個人向け社債の年間発行額は約1.5兆円(※)程で推移しているが、海外と比較しても資金調達手段における社債比率は依然として低く、今後拡大の余地は大きいものと見込まれている。

「Funds」はオンライン上で資産運用をしたい個人投資家(資金の出し手)と、事業資金を借りたい企業(資金の借り手)を結びつけるプラットフォームで、出し手は社債への投資機会が十分にない中、「Funds」を通じてミドルリスク・ミドルリターン型の社債に類似した小口金融商品に投資できる。「Funds」は2019年1月のサービス開始以降、個人投資家の登録者数は急成長している。こうした資産運用需要を背景にオンライン上ではこれまでにない規模での資金調達を可能とし、企業に新たな資金調達手法を提供している。

伊藤忠商事はビジネスの共同開発を目的として顧客紹介に関する契約を締結し、クラウドポートの初の戦略的事業パートナーになった。今後、個人投資家の拡充を支援すると同時に、伊藤忠商事グループのネットワークを活用して、資金調達需要のある企業にクラウドポートのサービスを紹介する。加えて、これまでの伊藤忠商事の金融事業のノウハウを活用してクラウドポートと共同で様々な金融商品の組成・販売を検討し、資産運用市場の活性化に寄与することを目指す。

※ 出典元:野村資本市場研究所

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識