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2019年08月23日

【環 境】住友化学 印・国営会社とプロピレンオキサイド製造技術のライセンス契約

住友化学はインドのバーラト・ペトロリアム社(以下 BPCL)との間で、BPCLが進める石油化学プロジェクトに対するプロピレンオキサイド(PO)製造技術のライセンス契約を締結した。

インドの大手国営石油会社であるBPCLは、国内4カ所の工場で合わせて日量約84万バレルの原油精製能力を有している。現在、ケララ州コチにある製油所で、POおよびポリオール生産設備の新設を含む大規模な石油化学プロジェクトを推進しており、PO生産においては、住友化学が独自に開発した製造技術の採用を決定した。生産能力は年産30万トンで、2022年の完成を目指し、今後、基本設計および詳細設計を進めていく計画。

住友化学のPO製造技術は、世界で初めて工業化に成功したクメンを循環利用するクメン法PO単産プロセスで、併産物がなく、独自に開発した高性能なエポキシ化触媒と組み合わせることで、高収率と省エネ、高い運転安定性を実現できる。住友化学千葉工場やサウジアラビアのペトロ・ラービグ社で運転実績があるほか、韓国S−OIL社に対しライセンスを実施した年産30万トンのプラントが2018年に操業を開始している。また、タイPTTグローバルケミカル社の子会社に対してライセンスを実施した年産20万トンのプラントも、2020年の完成へ向け建設が進められている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】