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2019年07月30日

【物 流】JR貨物 機関車の状態をリアルタイム監視する装置を導入


JR貨物は機関車の状態をリアルタイムで監視し、データ蓄積及び解析に用いる装置を導入する。機関車の保守コスト削減と輸送の安定化に役立つことが期待される。

東芝インフラシステムズにより開発された「リモートモニタリングサービス」は、機関車の運転席に設置されたIoT端末から車両状態のデータを自動的に地上サーバに伝送し、機関車の状態リアルタイムで監視できる。また、伝送されたデータはWEBブラウザを通じて可視化され、インターネットが繋がる環境であれば、PCやタブレットにて場所を選ばず監視が可能である。蓄積されたデータは故障予測等、様々な用途に活用することができる。

「リモートモニタリングサービス」導入により、これまでメモリーカードに蓄積して機関車から持ち帰っていた運転操作データをリアルタイムでサーバに自動伝送することで、データ抽出にかかる時間を短縮し、事故原因解析などを迅速化することができる。その他、機関車の機器や設備に関するデータを蓄積することで、故障予測や機器の劣化状態を把握することができ、車両故障予防や復旧時間短縮効果が期待される。

JR貨物は2017年から機関車3両にて試験運用を進めてきており、2019年度末までにEH800形式交流電気機関車20両全てに導入を完了し、2020年度から故障予測に関する分析と効果検証を進める予定にしている。それにより得られた結果を基に今後、他形式機関車への展開を検討する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者