<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2019年07月10日

【物 流】「自動車運送事業者における心臓疾患・大血管疾患対策ガイドライン」策定


国土交通省は、自動車運送事業者の健康起因事故防止を目的として、運転者の心臓検診受診等を促進し、心臓疾患対策を進めていくための取組みや手順等を具体的に記載した「自動車運送事業者における心臓疾患・大血管疾患対策ガイドライン」を策定した。

近年、事業用自動車の運転者が疾病により、運転を継続できなくなる事案が増加しており、その中でも、心臓疾患や大血管疾患による事案が、毎年数十件報告されている。運転中に心臓疾患や大血管疾患を発症した場合、著しい血圧低下や重症の不整脈による意識障害、意識消失、心停止等を生じる恐れがあり、重大事故の原因となる。

そのため、国土交通省では産官学の関係者と連携し、「健康起因事故対策協議会」にて議論した結果を踏まえて、心臓疾患・大血管疾患が原因となる事故を防ぐために自動車運送事業者が知っておくべき症状や各種検査(スクリーニング)と結果の活用方法、その後の精密検査の内容等をまとめ、受診前の準備から受診後の対応までの一連の流れが分かるようにした。

事業者側はガイドラインを活用することで、心臓疾患・大血管疾患に関する検査の受診や治療の必要性に対して理解を浸透させるとともに、積極的な症状チェックや各種検査結果を通じて心臓疾患・大血管疾患のリスクが高い者の抽出及び専門医受診が進むこと等が期待される。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連