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2019年06月28日

【物 流】国交省 自動車運送事業者の取組状況を「見える化」へ


2019年6月25日、国土交通省は運転者不足が深刻化している自動車運送事業者(トラック・バス・タクシー事業者)の取組状況を「見える化」するため、労働条件や労働環境に関する認証制度の創設等について検討を進め、報告書を取りまとめた。

これまでのトラックや貸切バスに係る評価制度は、主に運行の安全性に関して評価・認定を行い、荷主や旅行業者といった利用者へ情報提供を行うための制度であったが、新たな認証制度である「運転者職場環境良好度認証制度」は、主に運転者の労働条件や労働環境に関して評価・認証を行い、主に求職者へ情報提供を行うための制度として設計する。

「運転者職場環境良好度認証制度」は公募選定する中立的な民間団体により報告書の内容を踏まえて実施され、これによって自動車運送事業者も自社の働きやすさ等について、第三者を介した中立的・客観的評価として示すことができ、運転者の採用活動の円滑化のほかに、取引先からの信頼性向上による契約や受注への好影響が期待できる。


■「運転者職場環境良好度認証制度」の概要
認証単位:事業者単位(申請者の選択により都道府県単位での申請も可能)

認証項目:以下の分野の必須項目と加点項目により構成
1. 法令遵守等 2. 労働時間・休日 3. 心身の健康 
4. 安心・安定 5. 多様な人材の確保・育成 6. 自主性・先進性等

審査方法:書類審査(一定の割合で対面審査を実施)

認証基準:@必須項目の全てを満たすこと A加点項目の合計点数が基準点を満たすこと

認証段階:複数の認証段階を設ける(1つ星、2つ星、3つ星)ただし、2つ星と3つ星は1つ星取得の翌年度から申請可能

認証の有効期間:当面、2年間とする

審査結果の公表:認定事業者はプレスリリースの上、ホームページに公表

インセンティブ措置:認証マークの車両等への掲示、求人票への記載、国や事業者団体による広報など

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連