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2019年06月24日

【物 流】RFIDを活用した医薬品サプライチェーンの仕組みを開発


マイクロテクニカ、サトーヘルスケア、大成化工、クオリカプス、藤森工業の5社は、カプセルなどの医薬品資材の製造から製薬工場、物流、病院や調剤薬局、使用者にわたるまでの医薬品サプライチェーン全体において、遠隔診療時代も見据えた「安心」を提供するために、RFIDを活用した仕組みを共同開発する。

医薬品を取り巻くサプライチェーンには、人手不足の中での在庫管理や処方確認などの正確な業務や、偽造防止のためのトレーサビリティ、使用者のもとへ直接・正しく運ばれる仕組みや、薬剤師が使用者の服薬状況を正確に管理できる仕組みが求められる。

今回の共同開発では、サプライチェーンの上流にあたるメーカーや製造工場において医薬品のカプセルやボトルそのものにRFIDが埋め込まれ、それらを梱包する個箱、外箱にもRFID(ラベルなど)が搭載され、必要情報が上書きされる。

工場からの出荷や、その後の物流の各場面での入出庫、在庫管理では、これまで1枚1枚バーコードラベルを読み取っていたものが、RFIDラベルが貼られた外箱を一括で読み取ることで、数十分の作業が数秒に短縮される。

病院・薬局では個箱やRFIDボトルを読み取り、人手をかけずに正確で効率的な在庫管理や処方が可能となる。さらには、服用時に医薬品ボトルの開封検知や胃液に反応して電波を発する電子タグ付きハードカプセル(米国で認可申請中)により、履歴管理を使用者やその家族、医療従事者側へも提供する。

この仕組みにより、在庫管理など関連業務の省力化と、正確なトレーサビリティの担保、そして遠隔診療時代も見据えた安心・安全な医療サービスに貢献する。この仕組みは、2019(令和1)年に技術を確立し、2020(令和2)年の販売開始を目指す。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| IT関連