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2019年05月28日

【流 通】ブロックチェーン活用のトレーサビリティ機能付き宅配ロッカーの試験運用を開始


セゾン情報システムズは、日鉄興和不動産、赤坂インターシティマネジメントと協同で、ブロックチェーン技術を活用した宅配ロッカーサービスを赤坂インターシティAIRに設置し、2019年5月下旬から試験運用を開始する。

物流業界等で課題となっている国内の荷物取扱量急増と再配達増加に対する有効な解決策として、駅やオフィスビル等の施設に宅配ロッカーを設置するニーズが高まっている。こうした社会的課題の解決及びテナント企業に勤務する従業員の満足度向上を目的に、日鉄興和不動産は赤坂インターシティAIRでの宅配ロッカーサービスの試験運用を行う。

セゾン情報システムズが提供しているブロックチェーン技術を活用した宅配ロッカーサービス「Delivery Locker on Blockchain」では、荷物の預け入れ・受け取りの記録をブロックチェーンに残す、いわゆるトレーサビリティ機能を有することで「安心・安全」に荷物の受け渡しできる。今回、そのトレーサビリティ機能がセキュリティ意識の高いオフィスビル等の公共施設に提供する「新たな価値」、複数のECサイト・複数の宅配事業者の荷物を受け取ることができる利用者にとっての「高い利便性」が評価され、赤坂インターシティAIRにて試験運用が行われることになった。

赤坂インターシティAIRでの試験運用は2019年5月下旬から8月31日まで行われる。事前登録した対象テナントの従業員はECサイトで購入した荷物をオフィスビルへの配達を依頼し、会社帰りや休み時間中などいつでも好きな時に品物を受け取ることができる。またビル運営サイドは高いトレーサビリティによる危険物/不審物のロッカー利用のリスクが低減し、セキュリティを担保しつつ利用者満足度の向上を図ることができる。なお、今回の試験運用ではグローリー製の「LEBシリーズ」のロッカーを使用する。

日鉄興和不動産は試験運用期間に満足度調査を行い、評価が高い場合は赤坂インターシティAIR内の他のテナント企業にもサービス提供すると共に、他のオフィスビルにもサービスを展開していく予定にしている。また、セゾン情報システムズは、宅配ロッカーサービスの継続支援を行うと共に、ブロックチェーン技術の特性を生かした本人認証や決済等の機能強化、他サービスとの連携も継続して検討していく予定にしている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通