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2019年05月24日

【物 流】商船三井 商船管理強化アプリケーション『Fleet Viewer』をリリース


商船三井は三井E&S造船並びにウェザーニューズと、運航データ利活用に向けたプロジェクト『FOCUS』(Fleet Optimal Control Unified System)の第一弾『Fleet Viewer』をリリースした。

人や貨物を安全に輸送するためには、輸送を行う船舶の運航が安全であることが前提になる。しかし、大海原を長距離移動する船舶の状態は、陸上との物理的な距離や通信の制限のために、安全の維持やトラブル時の対応の際は、乗組員の経験とスキルに依存し、陸上からは「見る」ことができず電話などで「聞く」ことで対応するしかなかった。
  
そこで今回リリースされた『Fleet Viewer』を用いると、航海中でも乗組員以外の陸上の船舶管理監督が、船の状態を『観る』(観察・予防する)こと、『診る』(故障した場合に調べて対応すること)こと、『看る』(それらのノウハウを共有すること)ことが可能になる。また、蓄積されたビッグデータを分析しFOCUSを導入している全船隊で共有することで、より安全な輸送サービスを提供できる。

『Fleet Viewer』は船舶の状態がわかる6,000点ものセンシングデータを1分間隔で収集することで、船上・陸上のあらゆる場所から、各機器の運転状態、船舶位置情報、海気象情報等を船陸間で共有する。ユーザーフレンドリーなインタフェースを設けることで使いやすさも追求しており、「一目で分かる」、「深堀りできる」、「プッシュ通知」の特徴に加え、各機能のカスタマイズできる。

収集した運航データはクラウド上に保管し、蓄積されたデータから安全運航強化・環境負荷低減に向けた各種アプリケーションを開発していく。今後はFleet Viewerに続く、第二弾として、陸上にいても判断がしづらい船の経年劣化や環境への影響についても、「FOCUS」出来る仕組の開発を2019年10月頃にリリースする予定にしており、その後も、各種アプリケーションを順次開発・リリースを計画している。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者