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2019年05月15日

【物 流】佐川急便 鉄道とタクシーを組み合わせた貨客混載が総合効率化計画に認定


佐川急便は、北海道旅客鉄道(以下、JR北海道)と共同で、「鉄道とタクシーを組み合わせて活用する宅配貨物の貨客混載輸送」を実施し、国土交通省より「物流総合効率化法(流通業務の総合化および効率化の促進に関する法律)」に基づく「総合効率化計画」として、2019(平成31)年4月16日に認定を受けた。

全国的に自動車運送業の担い手不足と人口減少等に伴い旅客輸送(需要)が減少しており、特に過疎地域における物流および人流サービスの維持が重要な課題となっている中、一定の条件のもと貨物と旅客を運ぶ「かけもち」が出来るよう規制が緩和された。これを受け、佐川急便では北海道内の集配効率向上のため、列車を使った貨客混載事業の実現可能性についてJR北海道と検討を進め、2019(平成31)年4月18日より宗谷線 稚内駅〜幌延駅間(片道60.0km)で、平日のみ旅客列車を利用した宅配便を運ぶ貨客混載事業を開始した。

輸送方法は、稚内駅→幌延駅間において、佐川急便のセールスドライバーが天塩郡幌延町で1日に配達する荷物が入った専用ボックスを稚内駅で列車内に積み込み、幌延駅到着後に幌延町の配送委託事業者が専用ボックスを列車から取り降ろす。また、幌延駅→稚内駅間では、空になった専用ボックスを配送委託業者が稚内駅行きの列車に積み込み、稚内駅でセールスドライバーが列車から専用ボックスを取り降ろし、営業所へと持ち帰る。

この取り組みにより、トラック単体で輸送した場合に比べて、CO2排出量が83.6%削減され、ドライバーの運転時間が34%短縮される見込みである。こうした効果から佐川急便としては8事例目となる「総合効率化計画」認定となった。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者