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2019年04月12日

【環 境】豊田通商 日本最大級のリサイクルプラスチック製造事業会社を設立


豊田通商は、ヴェオリア・ジャパン、小島産業と共同で、リサイクル施設などから回収されたミックスプラスチックを素材ごとに選別・コンパウンド(※)し、プラスチック原料として再資源化する日本最大級のリサイクルプラスチック製造会社、プラニックを設立した。

現在、使用済プラスチックの多くがごみとして取り扱われ、環境汚染の原因として世界的な課題となっている。日本国内において、回収されたプラスチックは熱エネルギーとして回収するサーマルリサイクルやプラスチック製品として再利用するマテリアルリサイクルされるものもあるが、単純焼却、埋め立て、海外への輸出などと有効利用されていないものも多くある。国内でのプラスチック資源循環促進のため、3R(リデュース、リユース、リサイクル)が進められているが、プラスチックからプラスチック原料に再資源化するマテリアルリサイクルの普及、強化に必要な選別技術の獲得や作業効率化などが命題となる。

プラニックは自動車や家電から出る使用済プラスチックだけでなく、物流センターやショッピングセンターから梱包資材、使用済パレットやコンテナなどの製品プラスチックをマテリアルリサイクルし、再資源化する。回収されたプラスチックは、様々な性質のものが混在するため、素材ごとの選別に課題があるが、プラスチックの「Car to Car」リサイクル技術をもつGalloo Plastics S.A.から技術供与を受け、日本初の高度比重選別技術を活用することで、高品質で価格を抑えたリサイクルプラスチックの製造を目指す。

※コンパウンド
原料樹脂に顔料や添加剤、他の樹脂などを混ぜ合わせることで、品質を調整すること

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】