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2019年04月05日

【物 流】国交省 2023年度中の「AIターミナル」実現に向け具体的な目標と工程を策定


国土交通省は、大型コンテナ船の寄港の増加による荷役時間の長期化や、コンテナターミナルのゲート前渋滞の深刻化に対応するため、コンテナターミナルの本船運行スケジュールを遵守しながら、ゲート前のトレーラーによる待機をほぼ解消することを目指し、2019年度から全国のターミナルへの導入を開始するなど具体的な目標と工程を策定した。

「AIターミナル」の実現に向けた各種取り組み(以下5点)は、「ターミナル内荷役の効率化に係る取り組み」と「ゲート処理の効率化に係る取り組み」に分けられ、各工程に基づき推進される。

【ターミナル内荷役の効率化に係る取り組み】
1:熟練技能者の世界最高の荷役ノウハウをAIにより分析し、その暗黙知を定式化して、
若手技能者に継承

2:タイヤ式ガントリークレーン(RTG)の遠隔操作化と自動化によりクレーン能力を
最大化しつつ、オペレーターの労働環境の改善

3:品名・荷主名・過去の搬出入日時といったビッグデータをAIで分析し、コンテナの蔵置場所を最適化
・荷役機械等の配置や作業タイミングの最適化による本船荷役と外来トレーラー荷役を両立

【ゲート処理の効率化に係る取り組み】
4:過去のダメージ画像のビッグデータを分析し、目視で行っているダメージチェックの
効率化

5:搬出入票情報を自動的に照合したゲート処理の迅速化
  内陸部で車両を検地し、事前荷操り
  予約状況を可視化して車両流入を標準化
 ※5については2018年度までで実証を終え、2019年度から導入を促進する

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連