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2019年04月04日

【物 流】国交省 地方公共団体向けに支援物資の輸送に関するハンドブックを策定


国土交通省は災害時の避難所へ円滑に支援物資を届けるために、地方公共団体向けに「ラストマイルにおける支援物資輸送・拠点開設・運営ハンドブック」を平成31年(2019年)3月29日に策定した。ハンドブックは物資拠点から避難所までのラストマイル輸送の円滑化に向け、「必要な時に」、「必要な場所へ」、「必要な量の」支援物資を避難所まで確実に届けることを目的として作成された。

「ラストマイルにおける支援物資輸送・拠点開設・運営ハンドブック」は、基本編・都道府県編・地区町村編に分かれている。基本編では他の2編に共通する車両確保や物資拠点の運営などのために「平時に行うことが望ましい基本的な取り組み」の例を示している。一方で都道府県編・地区町村編では、それぞれの立場で災害発生時の組織体制、輸送の手配、物資拠点の開設・運営などのオペレーション例を示した。また、災害時の地方公共団体職員向けにエッセンスをまとめた「クイックスタート版」も作成されており、@物資の需給調整、A物資拠点の適切な選定と運営、B輸送車両の確保の3点に絞って、わかりやすく説明している。

ハンドブック作成の背景には、過去の大規模災害時にラストマイル輸送が混乱し、支援物資が届かないなどの問題が発生したことが挙げられる。災害時に被災者の元へ迅速・確実に支援物資を届けるために、物流関係団体や物流事業者等が参加する検討会で議論を重ね策定された。

国交省は、今後はハンドブックを活用し自治体による実働訓練や訓練成果の他地域への展開などを実施し、円滑な支援物資輸送体制の確立に向け取り組みを強化するとしている。

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投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連