<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2019年04月08日

【アジア】保利佐川物流 中国で鉄道輸送のサービス開始

SG ホールディングス・グローバルの中国現地法人・保利佐川物流は、2019年4月から華北から華南を網羅した鉄道輸送サービスを本格稼働する。

中国国内における貨物の陸上輸送はトラックが主体だったが、近年、中国政府による「一帯一路」(※)の推進に対応し輸送手段の多様化が進められており、中でも鉄道による貨物輸送サービスの重要性が高まっている。また、環境問題もクローズアップされており、鉄道はトラックに比べ二酸化炭素(CO2)排出を 88%削減することができることから、中国政府の政策方針および社会の流れに適した物流手法として、鉄道輸送に対する注目が今後、より高まると予想されている。

こうした動きを受けて、保利佐川物流は、2018年10月から半年間にわたって、華南から華北までを網羅した鉄道輸送サービスのトライアルをおこない、2019年4月から本格稼動することになった。

定時運行が可能な鉄道輸送はトラック輸送に比べ、リードタイムの確実性と運行の安全性向上を見込まれる。さらに一度に大量の荷物を運べるため、輸送価格もトラック輸送と同等かルートによっては廉価でのサービス提供が可能になる。このような物流インフラ開発により顧客ニーズ対応力の更なる強化につながるだけでなく、鉄道によって結ばれる中国と周辺諸国とのクロスボーダー物流機能の礎になると考えている。また、輸送サービスの多様化や環境に優しい物流運営に向けた取り組みは、中国のみならず、海外での物流事業展開において重要視されてきている。

※ 一帯一路
中国西部から中央アジアを経由してヨーロッパへと続く「シルクロード経済ベルト」(一帯)と、中国沿岸部から東南アジア、スリランカ、アラビア半島沿岸部、アフリカ東岸を結ぶ「21 世紀海洋シルクロード」(一路)の 2 つの地域において、インフラ整備や貿易、資金の往来などを促進する経済圏構想。2014 年11月に北京で開催された「アジア太平洋経済協力首脳会議」で中国の習近平総書記が提唱した

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア