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2019年02月21日

【環 境】竹中工務店 建物と車が水素でつながる燃料電池自動車によるV2B実証に成功


竹中工務店は脱炭素社会を目指した「竹中脱炭素モデルタウン」の構築に向け、同社東京本店が立地する江東区新砂エリアで、クラウド上のエネルギーマネジメントシステムを活用し、水素を充填した燃料電池自動車(FCV)から建物に電力を送るV2B(※)の実証を行い、複数のFCVの電力供給を最適化することに成功した。

平成28(2016)年にスタートした「竹中脱炭素モデルタウン」は、江東区・新砂エリアの同社関連建物で様々なエネルギーデバイスを制御して、不安定な大量の再生可能エネルギーを使い切ることを目指している。これまでは同社開発のクラウド型エネルギーマネジメントシステム「I.SEM」を活用し、太陽電池(PV)や定置型蓄電池、ガス発電機、電気自動車(EV)、水素製造装置、燃料電池などを目的に合わせ最適に制御してきた。

今回は再生可能エネルギーから作られた水素をFCVに充填し、FCVからの電力を建物の電源に活用することを目的に行われた。「I.SEM」の指示によりFCVで作られた電力を「MSEG」を通じて建物に送ることに成功した。これにより、PVやガス発電機などと同様にFCVの電力を日常的なデマンド制御に活用すると共に、停電時にBCP拠点となる避難施設などに電力を供給することが可能になる。

竹中工務店はこれまでに実証してきたEVやプラグインハイブリッド車(PHEV)に加えて、建物と車が水素でつながる姿を「脱炭素モデルタウン」の1つに想定している。

※ V2B(Vehicle to Building)
自動車とビルの間で電力を相互供給する技術・システム

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】