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2019年01月30日

【流 通】ヤンマー 「ロボティックボート」の基礎技術と「自動着桟システム」を開発


ヤンマーは、危険海域などで自動航行し、海域調査やスマート漁業などでの活用が期待される「ロボティックボート」の基礎技術と「自動着桟システム」を開発した。

自動車や農業機械の分野ではロボット技術の実用化が進んでいる一方で、"海"のフィールドにおける自動化技術は十分に確立されていない。ヤンマーは漁船やプレジャーボートで培った造船技術(ハード)と、中央研究所の基幹技術(ソフト)の融合により、海域調査やインフラ点検などに貢献する「ロボティックボート」の基礎技術を開発した。

今回、実証機として開発した「ロボティックボート」は、ヤンマー造船のガラス繊維強化プラスチック(FRP)の成型技術による小型・低コストでの生産を実現し、またミドルウエアを採用したプラットフォームを搭載することで様々な需要に対応できるシステムを構築した。ロボティックボートはSIP「次世代海洋資源調査技術」(海のジパング計画)(※)の一環で開発を行い、海洋研究開発機構(JAMSTEC)が実施する海洋資源調査の洋上中継器(ASV)として活用された。今後は、大学や研究機関における海洋試験での活用拡大や産業界での実用化を目指す。

また、関連する自動操船技術として漁船やプレジャーボートでも搭載が可能な「自動着桟システム」を開発した。この技術は産業用に限らず、自社商品のボードなどへの搭載も検討し、着桟時の操船の煩わしさの解消と、快適な航行の実現を目指す。

※SIP「次世代海洋資源調査技術」(海のジパング計画)
SIPは、内閣府が推進する戦略的イノベーション創造プログラムの略称。海のジパング計画は、SIPの課題「次世代海洋資源調査技術」の通称であり、管理法人は海洋研究開発機構(JAMSTEC)

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通