<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ
2018年11月13日

【流 通】凸版印刷 レトルト食品や医療・医薬品向けに環境配慮型包材を開発


凸版印刷は水性印刷と無溶剤ラミネーションの技術を組み合わせ、環境負荷を大幅に低減する環境配慮型包材を開発した。レトルト食品向けや高い機能性が求められる医療・医薬品向けに2018年11月からサンプル出荷を実施、2019年2月より本格販売を開始する。

この製品は、水性インキを使用する印刷(以下 水性印刷)と、有機溶剤を使用しないラミネーション(以下 無溶剤ラミネーション)を組み合わせて環境負荷を大幅に低減した。凸版印刷が長年培ってきた環境負荷低減を実現するパッケージ製造技術により、従来の油性印刷で有機溶剤を含むドライラミネーション方式の製品と比較してCO2排出量を約20%以上、VOC(揮発性有機化合物)使用量を約80%以上、それぞれ削減した。

2020年以降の温室効果ガス排出削減などの新たな国際的枠組みであるパリ協定の発効や、SDGs(持続可能な開発目標)への関心が高まり、世界規模での環境配慮や省資源化推進の機運が高まる中、包装材料にもCO2の排出量削減など環境対応の要望が増加している。水性印刷は環境適性に優れるため、菓子などの軽包装用途として広く採用されている。一方で、耐熱性に課題があり、レトルト対応パウチなどの高温殺菌を行う商品ではこれまで使用されていなかった。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通