<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ
2018年11月05日

【流 通】竹中工務店 軟弱地盤での基礎工事省人化・短工期化を実現する新工法を開発


竹中工務店は、液状化が懸念される軟弱地盤における基礎工事の省人化・短工期化を実現する「W埋込工法(特許出願済み)」を開発し、「ららぽーと名古屋みなとアクルス」に適用した。

「W埋込工法」は、基礎フーチング(※)内に柱脚と杭頭をともに埋め込み直接つなぎ合わせる。軟弱地盤における従来工法は、RC造の基礎梁と杭基礎を基礎フーチング内の杭頭補強筋によってつなぎ合わせるため、基礎工事が複雑化され、施工性が悪く手間がかかったが、この複雑さを回避することにより、省人化・短工期化を実現する。500個所の基礎を施工する「ららぽーと名古屋みなとアクルス」の基礎工事においては、作業員数を約50%削減、工期を約20%短縮した。さらに鉄骨柱が基礎梁内部に埋め込まれているため、柱から鉄骨梁を出すことができ、基礎梁を鉄骨化する場合にも活用できる。

竹中工務店はこれまでに、杭基礎工法として「竹中杭頭半剛接工法」、「竹中コンパクトパイルキャップ工法」を活用してきた。今後は軟弱地盤を中心に省人化・短工期化が求められる基礎工事へ、「W埋込工法」のさらなる活用を目指す。

※ 基礎フーチング
建物の基礎において、地面中に埋め込まれた底辺部分。地盤面の下に埋め込むことで基礎全体を水平方向に安定させ、地盤の支持力を高める

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通